テノールの浩ちゃんです。昔の話、その3

 前回、中学での音のカルチャーショックを話しましたが、今回は高校での体験です。
 中学を卒業し、県立福島工業高校に入学。実業高校ですから、音楽の授業はもちろんありません。でも3年間の学生生活の中で、一回だけ合唱に出会うことがありました。高校2年の時、福島市内の各高校の図書部の会合が福島高校であり、終了後講堂(当時はどの高校にも体育館は無かった)の脇を通ると、歌声が聞こえてきたんです。覗くと「丘を越え行こうよ、口笛吹きつつ、空は澄み青空、牧場を指して…… あひるさん、ぐわっぐわっぐわっ…」などと歌っていましたね。「へェー!」「面白い曲があるんだぁ」と妙に記憶に残りました。
 卒業後日立に入社し、ひょんなことから合唱にのめり込み、茨城県合唱連盟の運営にも参画したので後々判ったことだが、この時行われていたのは、昭和33年郡山市民会館で開かれた第11回全日本合唱コンクール全国大会に、アベックで出場する壮行会だったんです。それは「FMC混声合唱団 指揮:高野広治氏」「福島高校男声合唱団 指揮:石河 清氏」の2団体。お二人にはその後県内の各行事で幾度となくご指導いただくことになろうとは、その時は思ってもいませんでした。
 そして、「音」と「歌声」の体験が今の私に繋がっているんです。
 ところで、この曲は何と言う曲だか知っていますか?。今回はこの辺で。