いけいけ練習日記

土日は強化練習でしたので長文です。練習場の大片付けも含め、皆様お疲れ様でした!!
古い楽譜や資料や物品を、捨てて捨てて捨てまくり、拭き、洗い、吸い取って、これまでに比べると超スッキリ!!
歴史を手放すようで後ろ髪ひかれるものもありつつ、そう言っていては溜まる一方、存在すら知らなかったものを惜しむ必要はない!と思い切って断捨離。これがどうして自分の家ではできないのか…

練習内容は、12/8の木野さんのステージとクリスマスミサに向けた、Victoria・からたちでした。Victoriaはステージに載せるKyrieと、Agnus Dei中心。個人的にはAgnus Deiの音が好き〜(Victoriaのミサ全般で)
毎週礼拝にいらしているという木野さんが、練習にもお付き合い下さり、やや良い緊張感がありました!(ていうか大掃除を手伝わせてしまってほんと申し訳ございません(ー ー;;))

からたちの花は大変メジャーである割に、表現しきるのがあまりにも難しい曲である。ということを、今回やるに当たって初めて聞いた。言われて向き合ってみると、リズムや旋律の規則性もなく、作者の情感をそのまま、語るがまま溢れるがままに音に流したという感じで、ひょっとしたらこれちゃんと歌えるのって後にも先にも作者だけなんじゃないだろうか?
なんてことを言ってても、三週間後には本番!!しかも暗譜!!なんとかこの期間でそれぞれ努力し、できる限りの音を作らねばなりません。自分の中のからたちを描いて頑張りましょう、ファイトーーー!!
(言いながら今日も練習に行けなかった自分ですが)
なお「何でも知ってないと歌なんか歌えない」がモットーのN先生は、どこからかカラタチの棘を入手してきて下さりそれで団員を追い回しておられました。。。

今回のひとネタ。
シャンティーが毎年取り組む、Tomas Luis De Victoriaの魅力についてのお話が少し、久々にあったので。
Palestrinaと並ぶルネッサンス最盛期の代表者であること。特にキリスト教の革新派と反革新派が鬩ぎ合った、宗教改革の最も華々しい時代の音楽家であること。生涯宗教曲しか作らなかったこと。神聖ローマ帝国のマリア皇太后を敬愛し、皇帝の死後修道院に入った皇太后に追随して、以後終生奉職し、プラトニックに宗教曲のみを書き続けたこと。その清冽さに強く惹かれること。

Victoriaはアマチュア合唱団員にとって、そう簡単に理解し入り込めるものではない(自分がそうだった)けど、この旋律に込められているVictoriaさんの生の心を思ってみると、少し、前よりも音が見えてくるような…。