いけいけ練習日記 3/1

つぶてソング第1集「燃えあがろう」歌詞後段
 「…あなたは、誰よりもあなただ。
  僕は、誰よりも僕だ。
  明けない夜はない。」
一昨年初めて演奏したときも、特に難解だったくだりのひとつです。
あなた(僕)は誰よりもあなた(僕)、とはどういう意味か?前段の「無念に死に行く者たちのため。泣きながら、震えながら、喜びながら、燃えあがろう。」からどうつながるのか。また「喜びながら燃えあがろう」とは何か。
正直わからないまま前回は歌ってしまいました。今回は2回目だし、何とか理解したい。でないと思いは伝えられず、歌う意味がない。
火曜練習でも議論されたようですが、今日またこのことについて、各自の解釈をぶつけました。
かなり長時間、話し合いました。

みんなで考えに考えたら、少し見えてきたような気が。真実は和合氏の心の中にしかないので、結論めいたことをここには述べませんが。

肝心なのはその後のことで、そうして話し合ってから練習にとりかかった。
今しがた感じた詩の意味合いを念頭に、一人ずつ音を発してみる。
そしてアンサンブルに。

音が揃う。

先生が「待った!!」とアンサンブルを止め、「今のがいい!その音!」と、なんと手を叩かれた。そんな姿、少なくとも自分は初めて見たような。

合唱は音の揃いが必須であり、そのために口や喉の開け方、お腹の使い方、ディナーミクにアゴーギク、色んな要素を全員一致させるよう訓練をしていくのですが、
そのための近道、いや本来やらねばならない大前提の作業が、これだったのではないか。合唱は単なる演奏ではなく「語り」なので、何をどう訴えるのか全員が共通認識を持てば、いきおいテクニックも揃うのは当然だったのか。

「演奏」と「朗読」の両方の要素をこなさねばならない、本当に難しい、奥深い作業だと改めて痛感するとともに…

先生の話がとても長く団員側が若干イライラ、という場面が多いことを関係者なら皆経験しているところですが、今日は、先生の方が逆にやや焦った風に「もうやろう、始めよう」と言い出すくらい、団員側からしつこく声を上げ、考えをぶつけ続けた。その結果でした。
与えられるだけだから身に入らず不満を感じる。そうでなく自分で取りに行けば、確実に得られると。こんな当たり前のことが今までできていなかったと。

よかったです、今日は特に。